| 書名 | 芦毛のアン | |
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著者 | 高橋 直子 | ||
出版 | 筑摩書房 | ||
価格 | 1350円 (全225ページ) | ||
馬と話しができるのでは、と巷で言われているように、一風変わった感性で 馬を見る著者。この本は「競馬の国のアリス」に続く2番目の競馬エッセイ集。 タイトルのとおり著者の大好きな芦毛馬のことがぎっしり書かれている。 「芦毛の時代」の中心的存在だったオグリキャップ引退後の芦毛馬たちの様子を 彼らが話しているような設定で実話を交えて書かれている所があるが、 関西の馬は関西弁で話していて、とてもおもしろい。 今はもう引退してしまった馬や、過去のレースのことなど懐かしい場面が たくさん出てくる。ご主人の馬券スランプの様子も包み隠さず書いている。 |
| 書名 | パドックのシンデレラ | |
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著者 | 高橋 直子 | ||
出版 | 筑摩書房 | ||
価格 | 1400円 (全213ページ) | ||
イギリス、フランスのダービー観戦の様子、馬の本の紹介、 好きなのにいい成績を出せない馬のこと、初めて万馬券をとった時のこと等、 盛だくさんの内容。 今回も何頭かの芦毛馬が登場する。その中で、人気はあるのに長い間 スランプだったホワイトストーンとのインタビューは少しふざけた感じもするが 妙に的を得ているようでおもしろい。 |
| 書名 | 風花の中で、君が輝いた日 | |
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著者 | 越沼 初美 | ||
出版 | 実業之日本社 | ||
価格 | 1600円 (全289ページ) | ||
青年実業家である主人公の匡人。小さい頃から父親の影響で競馬に夢中になり、 ある時ネビュラという馬にのめり込んだ。その馬は3冠を狙ったレースで故障し、 闘病生活の後他界してしまう。その悲しみから競馬を遠ざけてきたが、15年後、 ネビュラの近親の仔でネビュラにそっくりな馬に出会い、馬主になる。 ノーブルブラストと名付けられた仔馬は競走馬としてデビューするが 匡人はどうしてもネビュラと重ね合わせてしまう。 過去の悲しみを拭いきれず、葛藤しながら現実を見つめていく青年を描いている。 馬関係の小説を読んだのはこれが初めて。最後は希望を持たせてくれるような 結末で出来過ぎの気もするが、なぜかのめり込んで読んでしまった。 |