◆地域の特性 歴史(松前藩・箱館戦争)を活かした地域のつながり

箱館戦争は明治元年秋の旧幕府脱走軍の侵攻に始まり、翌年春の新政府軍の反撃により、五稜郭開城で終わった。戦いは道南一帯に及び、その遺跡や遺構が各地にみられ、北海道遺産ともなっている。榎本武揚率いる旧幕府脱走軍が上陸した鷲の木、蝦夷共和国の根城となった五稜郭や急ぎ造成された四稜郭、猛攻を受けた福山城、開陽丸が沈没した鴎島沖、新政府軍が上陸した乙部海岸、土方歳三が死守した二股口など、幕末維新という激動の歴史を偲ばせています。
その歴史を辿るべく、江差ではいにしえ夢街道のイベントで江差幕末物語の野外劇、厚沢部町では館城まつりで箱館戦争行列行進、木古内町では咸臨丸まつりで咸臨丸パレード、松前町の時代まつりや福島町の殿様街道では江戸期の松前藩を伝える歴史イベントを行っています。
様々な歴史物語を生み出した道南地域は各地域の歴史を掘り起こし連携することにより、魅力と誇りある地域とすることができます。

◆地域の特性 語り継がれる巨木・銘木の森林資源を活かしたつながり
乙部町には、四季を通じた散策会の実施や樹前結婚式等に利用される連理の樹木「緑桂」があります。厚沢部町の自生北限地の鶉川五葉松・知内町には姥杉、福島町には乳房檜、木古内町には一本杉、松前町には歴史を物語る血脈桜、上ノ国町の愛宕神社や江差町には箱館戦争にまつわる伝説木など、様々に語り継がれている巨木・銘木が点在しています。かって桧山にはヒバがうっそうと繁り、地域の繁栄の一端を担っていたといわれています。
地域の歴史と自然を物語る巨木・銘木は、各々の地域特有の風土を示すとともに、連携することにより地域全体の資源財産となり、地域の景観と環
境を守り育てるとともに、魅力ある観光づくりに役立てることができます。

◆地域の特性 新鮮な食や地域の伝統を活かしたつながり
乙部町には、環境省選定の快水浴場百選に北海道で唯一認定され、自然景観に恵まれて、安心安全に利用できる元和台海浜公園があります。また、源泉100%の乙部温泉郷や北海道南西沖地震の際に役立ち、日常的に名水として利用されている『生命の泉』が整備されています。食では、三平汁は道南が発祥の地といわれており、奥尻町では、「奥尻島元祖三平汁研究会」により“元祖”のレシピが作成されています。福島町は、第41代横綱千代の山雅信、第58代横綱千代の富士貢の出身地で、日本一横綱の誕生する割合が高い町であり、 日本一(世界一)長い海底トンネルである「青函トンネル」の北海道側出入口でもあります。また、木古内町では1831年から続く、4人の若者が真冬の津軽海峡で御神体を清め、豊漁豊作を祈願するという大変珍しい「寒中みそぎ祭り」が伝わるなど、その他圏域内にある日本(道内)一をつなげて魅力のある地域とすることができます。

◆地域の特 自然が織りなす美しい景観資源を活かしたつながり
西渡島は津軽海峡に面して、朝日を背にした函館山が映え、日本海沿岸の地域では、日本海に落ちる美しい夕日や海に映える夜景などを楽しめるスポットが点在しています。また、松前半島沿岸では、漁り火など幻想的な景観に触れることができ、「漁火街道」とも称しています。これらのビューポイントをつなげることにより、さらに魅力のあるルートを形成することができます。

◆地域の特性 伝統イベントや祭り文化を活かしたつながり
私たちの住んでいる地域は、函館と小樽を結ぶ日本海側の観光ルート「日本海追分ソーランライン」の一部を形成しており、日本海に沈む絶景の夕日、桜やチューリップ等の色鮮やかな花々、美しい砂浜と険しくも美しい海岸線が続きます。北海道遺産として、民謡「江差追分」、「箱館戦争の遺構」の数々、350年の伝統を持つ祭「姥神大神宮渡御祭」「上ノ国の中世の館(たて)」「福山(松前)城と寺町」を有するとともに、松前神楽の伝統文化、開湯800年の温泉を有する等、北海道の中でも特に古い歴史と伝統を誇る地域であります。

奥尻町 鍋釣岩