平成30年
歌才ブナ林天然記念物指定90周年記念行事

〜子どもと描く 100年目のブナ林と誇りあるまちの姿とは〜
 
町長・実行委員長あいさつ
キックオフイベントによせて
 歌才ブナ林は、新島 善直先生のご尽力により、1928年10月22日に、国の天然記念物に指定されました。その後2度の伐採の危機があり、舘脇操先生や町民有志により守られてきたという歴史があります。
 その後1988年に、天然記念物指定60周年を記念したブナフォーラムにおいて、「優しい森だね、お母さん」と題して開催し、マザーツリーであるブナを中心としたブナ北限の里づくりを全国に向けて宣言しました。その結果、黒松内町はブナ林を通して人と人がつながるまちとなりました。
 本年、天然記念物指定90周年、ブナ北限の里づくり構想30周年を迎えます。今回のキックオフイベントのタイトルにあるように、ブナの森からの「贈り物」によって生かされてきた私たちが、この「贈り物」をこれからの子どもたちに残せるか、天然記念物指定100周年に向け、10年かけて考え始めるきっかけの年になることを大いに期待しております。
黒松内町長  鎌田 満  
 今から95年前、新島善直先生が天然記念物の調査員として黒松内を訪れた際に、「周囲はほとんど全く開墾し尽くされたる土地中にかくのごときぶなの原始林を残留せるは奇蹟というべし」との言葉を調書に残されました。
 それが現在は、歌才ブナ林の周りにもブナをはじめとする二次林が再生してきています。新島先生はこの約100年後の景色を想像し、周りの森林の再生に必要な種子の供給源としての役割も考えて歌才ブナ林を残してくださったのでしょう。私たちが森と付き合っていくには、100年も、200年も長い先のことを考えなければならないのです。
 「北限のブナの森とこれからどう共生していくか」という永遠のテーマを今一度、この記念の年に考えてみる必要があるのではないでしょうか。
歌才ブナ林天然記念物指定90周年事業  実行委員長 茂尾 実
 
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